歯が黄色いのはなぜ?
歯の色が黄色いのが気になるという方は多いです。
それではなぜ歯は黄色いのでしょうか?
答えは簡単で「歯は黄色い」からです。
答えになっていないと思いますので、詳しく説明すると、歯は少し黄色いのが正常な状態ということです。
さらに詳しく説明すると、歯の構造は、表面はエナメル質といって、硬くて透明に近い構造になっています。
エナメル質の内側には象牙質といって、歯の構造でもっとも大きい部分となり、象牙質はエナメル質よりやわらかく、若干黄色い色をしています。
つまり表面のエナメル質は透明に近く、象牙質が透けて見えるために、歯は黄色く見えます。
結局歯は少し黄色いのが自然な状況で、気にする必要はないといえるでしょう。
それでも歯を白くしたいと希望する方には、ホワイトニングという方法があります。
このホワイトニングは透明なエナメル質を白く濁らせることによって、象牙質の黄色を見えにくくするために、歯を白く見えるようにします。
ホワイトニングの方法は、次々と新しい方法が開発され、患者さんだけでなく歯科医師も混乱しているように思えます。
ただ、どのようなホワイトニングの方法でも、歯を完全に真っ白にするのは無理ですので、少しだけ歯の色を明るくすることができる程度と思っていてください。
正直、患者さんの期待よりも「白くならなかった」「あまり変わっていない」といわれることもありますので、ホワイトニングをする場合は、よく説明を聞くようにして、治療前後の写真を必ず撮影し、治療前後を比較するようにしましょう。
斎藤伸雄
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