裏側からの矯正、舌側の矯正治療は
このような方にオススメします。
- 1.他の人に矯正装置を見られたくないけど、歯並びは治したい。
- 2.費用が多少は高額になってもかまわない。
- 3.矯正装置の違和感は我慢できる。
当院に通う患者様は、成人の方も多いので、裏側からの矯正治療(舌側矯正治療)を希望される患者様が多くいらっしゃいます。
特に、サービス業や販売員など、人と接する機会の多い仕事についている患者様は裏側からの矯正治療を選択されます。
子供の頃から、自分の歯並びが気になっていて、仕事を始めてからも、他の人の目線が自分の口元に行ってるのではないかと気になってしまうような患者様が、裏側からの矯正を希望されることが多くあります。
矯正治療は小さい頃から始めたほうが、楽に治療しやすいことは確かです。
治療法
歯の裏側にオーダーメイドの矯正装置を付け、しかし、「大人になったら歯並びをキレイにすることはできない」という訳ではありません。
当院で、矯正治療をして、これまでコンプレックスだった歯並びがキレイになり、今までは笑うときに口元を手で隠していたのが、大きな口をあけて笑うことができるようになりました。そして、矯正治療を受けて、歯並びがキレイになっていくにしたがって、どんどん自分に自信を持って、輝きを増し、矯正治療が終わってから結婚をされる患者さまはたくさん、いらっしゃいます。
多くの成人女性が自分の口元にコンプレックスを感じています。
しかし、費用や装置が気になるという理由により、その一歩を踏み出せないでいます。
私は、輝きを増していく多くの方を拝見していると、矯正治療の料金は将来的なことを考えれば、決して高くないと思っています。
あなたが、その一歩を踏み出すときは今かもしれないですね。 ます。その装置にワイヤー(針金)を通してワイヤーの力で歯を移動させる仕組みは表側からの矯正治療と同様です。
歯の裏側は表側に比べて形が複雑なために、表側のような装置を使うことが出来ません。
このため患者さんそれぞれに合わせて、装置を作る必要があります。
何で、裏側からの矯正治療は費用が高いんですか?
1. オーダーメイドの矯正装置を作るからです
このオーダーメイドの矯正装置を作るのに、凄く手間がかかるのです。
歯の表側は比較的平らなのに対して、裏側はでこぼこなので、そのまま装置をつけても、正しくつけることができません。ですので、様々な手間をかけて、正しい位置に付くようにするのです。
その工程をご紹介します。
- 1.模型上で歯を1本1本バラバラにします・・・これが大変!
- 2.様々な試行錯誤を繰り返した上で、理想的な歯並びが決まります・・・これが大変!
- 3.理想的な位置に並び替えた模型に1本ずつ、装置を位置合わせしてつけていきます
- 4.正しく位置合わせされた装置を外して、実際の歯に装着します
- 5.ワイヤー(針金)が正しい位置に戻ろうとする力で、歯並びを良くして行きます
患者様ごとに理想的な歯並びが異なるので、全ての舌側の装置がオリジナルになるのです。
2.矯正材料費が高い
裏側からの矯正のために、特別に作られたブラケットやワイヤーを使用します。
特別な装置を使用するので、装置の単価が高額なものになります。
3.ワイヤー(針金)の調節に時間と手間がかかるからです
歯の裏側は表側と比べると、凹凸がたくさんあります。
したがって、ワイヤーを調節するのに表側のだいたい倍の時間がかかります。
裏側からの矯正と表側の矯正では治り具合は
違うんでしょうか?
ワイヤー(針金)の力を使って、歯並びを良くする矯正治療の原理(歯と歯の間の距離が長いほうが針金が元に戻ろうとするエネルギーを大きく蓄えることが出来る)からいえば、表側の矯正の方が効果は得られやすいです。
1980年代は、ワイヤー(針金)の性能が高くなかったために、表側の矯正のほうが効果が高かったようです。しかし、ワイヤー(針金)の度重なる技術革新によって、ワイヤー(針金)の性能が高まり、歯と歯の間の距離が短い舌側の矯正でも、表側とほぼ同様の効果が得られるようになりました。
ですので、舌側の矯正と表側の矯正では、治療期間に違いはほとんどないと言って良いと思います。
ただし、歯の裏側から歯を並べるために、矯正治療最終段階でのわずかな微調整に時間がかかることがあります。そのため、当院では最終段階の微調整にマウスピース矯正治療を使用することがあります。たとえ、マウスピース矯正治療を始めたとしても、追加料金はかかりません。
マウスピース矯正とは写真のように、薄いマウスピースを1日20時間以上使用して歯を動かす装置です。裏側からの矯正装置よりも、違和感が少なく、外せますので、歯ブラシがしにくいということはありません。
マウスピース矯正装置は、裏側からの矯正装置と同じように目立ちません。
「だったら、最初からマウスピース矯正で治療したい!」
と思われる方がいると思いますが、マウスピース矯正は、微細な歯の移動には適していますが、歯を抜いた隙間を閉鎖するなど、大きな歯の移動は苦手なので、当院では裏側矯正とマウスピース矯正の長所だけを利用して矯正治療を行なっていきます。
残念ながら欠点もあります。
表側の装置に比較して、装置の傷みや違和感が強くなります。
裏側からの矯正治療での欠点
- 発音が不明瞭になります。装置を装着して1週間から1ヶ月程度、発音が不明瞭になります。慣れるまでの期間は、とても個人差があります。
- 噛みづらくなります。裏側の装置では、上顎前歯の裏側の装置が下の前歯にあたってしまい、奥歯が噛み合わなくなることがあります。
- 前歯が装置にあたり、奥歯が噛みにくくなるのを防ぐために、奥歯にレジンというものを盛り、奥歯の高さを高くします。
- 表側からの装置より、治療期間が長くなる傾向があります。
- 一回の治療時間が、長くなります。
- 歯みがきがしづらくなり、歯ぐきが腫れます。
- 裏側の装置は、食べ物を噛んだ時下の歯と上の装置がぶつかることが多いので、表側の装置に比べて、よく装置が壊れます。
裏側からの矯正治療をご希望された方で、数人の方が装置を装着した後、「大変だから矯正を止めたい」と矯正治療を中止した経緯があります。
そのような結果になると、お互いにとって損失となり、私達も非常に落胆しますので、以下の方は裏側からの矯正治療はお止めになった方がいいと思います。
- 1.極端に神経質な方
- 2.痛いことや辛いことは途中で止めたくなってしまう。
- 3.一時的に発音不明瞭になることを、我慢したくないという方
- 4.時間や約束を守れない方
- 5.保護者様が矯正治療をお子様にさせたくても、御本人が矯正治療を嫌がっている場合
裏側からの矯正治療を始める場合は、ご本人の強い意志が必要です。
治療例 上は裏側、下は表側
院長からのコメント
裏側からの矯正治療では、正面からは装置が見えません。裏側からの治療は、舌にあたり、痛みや発音障害がありますが、下顎を表側にするとそれも多少和らぐようです。
裏側からの矯正はしたいけど、人前で話す仕事なので、出来る限り喋りやすい状態で治療を希望される方は、上は裏側、下は表側の矯正治療をオススメします。
裏側からの矯正治療料金について(税別表示)
初診相談料は「納得!歯列矯正治療がわかるDVD」をご覧になってアンケートにお答えになった方は無料になります。
検査・診断料 : 50,000円
裏側からの矯正治療費 : 1,200,000円
上顎のみ裏側 : 1,100,000円
裏側からの矯正治療は高度な技術が必要なだけでなく、複雑な技工が必要となり、やや高価な金額です。
治療費は、それぞれ2年~2年半で無利息の分割が可能です。
消費税が変更の場合は、分割残金に対し税率が加算されます。
裏側からの矯正治療では、装置を個別に調整する必要があります。そのため技工代が発生しますので、技工代として、100,000円を矯正治療前にいただいております。
最初の診療時に、治療終了までの全ての費用をお知らせいたします。
毎回の調整料は頂きません。