いかにして自然に矯正治療をするか?
多くの方が歯並びについて悩みを抱えていらっしゃいます。
「もっと歯並びをキレイにしたい」そう思っています。
しかし、成人の方のほとんどはお仕事をされています。
仕事をしている関係上、矯正治療の際に着ける針金(ワイヤー)を着けるかと思うと、見た目が気になってしまって、矯正治療をすることをためらってしまうのではないでしょうか。
見た目が気になる方の場合、裏側からの矯正治療を考えると思います。
しかし、裏側からの矯正治療を考える時に、以下のことが問題になってきます。
- 装置が歯の裏側になるので若干しゃべりづらい
- 装置が歯の裏側にあるので、歯ブラシもするのが難しい・・・
虫歯や歯周病になりやすい - 金額も高くなりやすい
- 食べるものが制限される
私達も患者様になるべく負担をかけずに、自然に矯正治療を完成させたいと長年願い、長年の研究と技術の進歩により実現しました。
それがマウスピース型矯正装置(インビザライン)なのです。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)の特徴
マウスピース型矯正装置(インビザライン)の特徴はこれまでの針金(ワイヤー)を着けて、歯並びを治して行く治療方法とは根本的に異なります。それは、透明のプラスチックでできているマウスピース型矯正装置(インビザライン)を装着していくことによって歯並びを治して行くからです。
つまり、現状の歯並びから理想の歯並びをイメージし、そこに至るまでのプロセスごとのマウスピース型矯正装置(インビザライン)を着けていくのです。
ですから、最初は今の歯並びよりも一歩だけ理想の歯並びに近づくマウスピース型矯正装置(インビザライン)を装着し、歯を動かします。
ですから、従来の針金(ワイヤー)を使った矯正治療よりも、違和感や痛みはかなり少なくて済むのです。
そうやって、一歩ずつ先のマウスピース型矯正装置(インビザライン)を装着していくことによって、最終的に理想の歯並びに到達するのがインビザラインなのです。
1つのマウスピース型矯正装置(インビザライン)につき、最低2週間装着し、トータル1年間から2年間で治療が終了するのです。 マウスピース型矯正装置(インビザライン)は0.5ミリで透明ですので、装着していてもはた目にはマウスピース型矯正装置(インビザライン)を着けているとは全く分りません。
当然、話をする際の違和感もとても少なくて済みます。接客業、営業などの仕事をしている方にとっても、全く問題なく治療を受けていただくことができます。
それだけでなく、自分で取り外しが可能なことも大きなメリットの1つです。
取り外しができますので、食事や歯磨きはいつも通りしていただくことができます。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)を適応できる範囲
これまで申し上げたように、とてもメリットが多いのですが、実は適応できる範囲が限られます。マウスピース型矯正装置(インビザライン)で歯並びを良くしていきますので、あまりにも歯の凸凹が大きい場合にはインビザラインを適応することができません。
永久歯が生えそろっていない場合も適応できません。
また、マウスピース型矯正装置(インビザライン)で並べた歯並びの最終的な微調整を、針金(ワイヤー)を着けて行うこともあります。装置が必要な場合には、4、5ヶ月ぐらいはワイヤーの装置を装着していただくことになります。逆に最初にワイヤーで矯正治療した後、マウスピース型矯正装置(インビザライン)で最終仕上げをすることもあります。
歯と歯の間に隙間があるようなケース、軽度の凸凹のケースにはとても効果的です。
このように適用されるケースは限られますが、これまでの矯正治療の問題点をほとんどクリアしたといっても過言ではないのがインビザラインです。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)の欠点
残念ながら欠点もあります。
取り外しが出来るのが最大の欠点です。
えっ?と衝撃が走った方がいると思いますが、事実です。
例えば、
- 忙しくて3日間くらい装置を付けていなかったということがあれば、今までの装置は合わなくなり、また歯型を取り直す必要があった。
- インフルエンザにかかり装置を1週間ほど付けなかった。
- 装置を無くしてしまって、1ヶ月以上経過してしまった。
このように、装置自体が素晴らしくても、患者さんが装置を使わなければ、ただのプラスチックです。たとえ巨大隕石が落下してきても、大地震や大津波が起きても装置を絶対に使い続けるという堅い意志が必要です。
また、それ以外の欠点としては従来の矯正装置とほぼ同じです。例えば
- 少し喋りにくくなります。通常1週間から2週間程度で慣れます。
- マウスピース型矯正装置(インビザライン)を装着した後、歯に痛みを感じることがあります。
- しっかりと歯ブラシをしないと、虫歯になりやすくなります。
- 装置を付けることにより唾液が普段より多く出ることがあります。
- 装置により歯肉や頬粘膜に傷が出来ることがあります。
- 今までの矯正治療と同じようにワイヤーを使用することが多いのも事実です。
- ワイヤー以外にも、ゴムを使用したり凸型上の突起を歯に接着することがほとんどです。
また、患者さんの歯並びにより大雑把に分類すると
- 簡単な歯並びで、全くワイヤーを使わないで治療できる
- 少し難しく、部分的にワイヤーを併用しながらマウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療する
- 難しく、全体にワイヤーを使用して、ある程度歯を移動してからマウスピース型矯正装置(インビザライン)に変更する。もしくは仕上げにワイヤーを使用する
- 難しく、マウスピース型矯正装置(インビザライン)が使用できない歯並び
日本人の歯並びは欧米人と比べると、極端にデコボコが大きく、骨格的な不正を伴う歯並びが多いので、マウスピース型矯正装置(インビザライン)だけで治療可能な症例は、とても少ないと予想しています。
私は今後このマウスピース型矯正装置(インビザライン)を使用し、少しでも患者さんに精神的な負担をかけずに治療していきたいと考えています。
私達のことを信頼いただき、新しいことにチャレンジしたいという方は、是非当院でマウスピース型矯正装置(インビザライン)の治療を受けてください。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)を使用する矯正治療費用について
矯正相談 | ¥2,000(税込¥2,200) |
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検査・診断料 | ¥50,000(税込¥55,000) |
矯正治療費 | ¥850,000(税込¥935,000) |
※マウスピース型矯正装置(インビザライン)の矯正治療は高度な技術が必要なだけでなく、複雑な技工が必要となり、やや高価な金額です。
※インビザラインは未承認医薬品です。
マウスピース型矯正治療(インビザライン)の流れについて
① 初診相談
初回は、患者様の歯並びの写真撮影のみを行い、マウスピースでの矯正治療について、詳しく説明をします。料金や注意事項などを、ご理解いただき、治療を進めるかご検討していただきます。
② 検査
初診相談を受け、マウスピースでの矯正治療に進めると決まりましたら、精密検査を受けていただきます。 ・レントゲン撮影(歯のレントゲン・横顔と正面の頭全体) ・口腔内写真・歯型採り・時間は1時間程度です。
③ 診断
精密検査の3~4週間後に検査の報告をします。
この時に治療方法や、治療を開始する時期を決定します。
また支払い計画書・同意書の説明も行います。
④ 歯みがき指導
歯みがき指導は十分に出来るまで行います。
虫歯や歯周病が認められる時は治療開始前に治療していただきます。
⑤ インビザライン作成の歯型採り
虫歯の治療など、治療を始める準備が整いましたら、3次元スキャナーを用いた精密な歯型を採ります。
⑥ クリンチェック
マウスピース矯正治療の一つでもあるインビザラインは、コンピューター上で治療計画を立てます。
クリンチェックと呼ばれるソフトを使用して、歯がどのように動くか説明をします。
患者様にご了承いただいた上で、装置の製作に入ります。
⑦ マウスピースによる矯正治療
マウスピース(アライナー)を装着し、歯の移動を開始します。
アライナーを1~2週間ごとに交換しながら矯正治療を行います。
治療途中で再度歯型を採り、新しいアライナーを再作成する場合もあります。
治療途中でゴムを使用します。ゴムは食事や歯ブラシの時以外は付けていただきます。
⑧ 保定期間
リテーナーという透明なマウスピースやワイヤーを使用し、歯並びが戻らないように管理します。4~6ヶ月に一度程度の来院が必要です。
インビザラインの使用方法
- 1日22時間以上(食事、歯磨き時以外)アライナーを装着します。
- 食後は歯みがきをしてからアライナーを装着してください。
- アライナーには番号が記載されており、指示された使用期間(1~2週間)が経過したら、次の番号のアライナーに切り替えます。
- アライナーを正しく装着するために必ずアライナーチューイを使用します。
- 歯を効率よく動かすためにアタッチメント(歯の色をしている突起物)を装着します。
- 歯を並べるスペースの確保や、上下の歯のバランスを合わせるために、歯と歯の間を削る場合があります。
インビザラインでの矯正治療でお守りいただきたいこと
- 指示通りに使用しないと歯が動かないため、どんなことがあっても、指示を守っていただくことが必須です。体調が悪い場合でも、受験や仕事で忙しくても、使用していただかなければなりません。
- アライナーは、患者様ご自身で管理してもらいます。
矯正治療中はもちろん、終了後もクリニックの指示のもと管理をお願いします。
患者さんの都合による治療中止・装置再製作について
- 患者さんの都合により、治療を中断する場合は、装置作製料と処置料の精算を致します。
引越しや転勤などの場合
- インビザラインの矯正治療は、引継ぎのシステムが確立されていません。当院に通院が困難になった場合は、料金の精算と資料の用意をしますが、引継ぎは行えません。
- 転勤や引越しで、当院へ通うことが難しくなることが予想される場合は、当院ではインビザラインでの治療は行うことはできません。
矯正治療の料金について
合計金額で90万円(税抜き)99万円(10%消費税税込み)となっております。
当院の初診相談料は、「初診相談が無料になる小冊子」をご覧になってアンケートに答えると、無料になります。
矯正相談 | ¥2,200(10%消費税込み) |
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検査・診断料 | ¥55,000(10%消費税込み) |
治療費(保定期間3年含む) | ¥935,000(10%消費税込み) |
- アライナー注文前に技工料¥275,000のお支払いが必要です。
技工料は一括(現金または振り込み(銀行、郵便局))でのお支払いをお願いします。 - 毎回の調整料は頂いておりません。
- お支払いは最長2年半の無利息の分割払いが可能です。
- 治療期間中、消費税率が変更された場合は、残金に対して税率が加算されます。
- クレジットカードの使用はできません。
- 自動車でご来院の場合は、診療時間に関係なくウィング久里浜駐車場1時間30分のサービス券を1枚のみ差し上げています。物販購入のみの場合は、サービス券のお渡しはできません。
- 矯正治療費は、公的医療保険適応外の自費診療となります。
- 一般的な治療期間 約24~30か月
- 通院回数 通院回数 24~30回
- マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
- マウスピース型矯正装置(インビザライン)はインビザライン・ジャパン株式会社の製品であり、インビザライン・ジャパン株式会社を介して入手しています。
- 国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けているものは複数存在します。
- マウスピース型矯正装置(インビザライン)は1997年にFDA(米国食品医薬品局)により医療機器として承認を受けています。
矯正治療の一般的なリスクと副作用について
- 矯正治療を行うために、小臼歯や親不知の抜歯を行うことが、多くあります。
- 矯正装置が付くために、歯ブラシが届きにくくなるために、虫歯や歯周病になるリスクが高くなると考えられます。
- 痛みや、装置が噛むことを阻害したり、歯を抜くことで、一時的に食べ物が噛みにくくなります。
- 粘着性のある食べ物(ガム・キャラメルなど)や繊維質の食べ物(野菜など)が装置に付いて取れなくなることがあります。
- 「咬むと痛みを感じる。」「口唇の内側に傷ができる」「歯の神経が過敏になり、冷たいものに痛みを感じる」など、矯正装置が原因で痛みが発生します。
- 発音がしづらくなることがあります。
- 矯正治療後に、後戻りを起こすことがあります。
- 歯並びが後戻りをしないように、リテーナー(保定装置)を使用します。
- 親不知が生えてきたり、あごの骨の成長発育により、歯が移動して、再治療が必要になる場合があります。
- リテーナーを使用しないと、後戻りが発生する可能性が高くなります。
- 装置を外すときに、歯の表面に細かな傷ができたり、微小な亀裂が入ることがあります。
- 矯正治療は、一度始めると、もとの歯の状態に戻すことはできません。
- 「あごの関節で、音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 歯を動かすことで、歯の根が短くなることがあります。
- 歯肉退縮が起こることがあります。歯と歯の間で、付け根の部分に歯肉が少なくなることがあります。
- まれに歯と骨が癒着して、動かない歯があります。
- ごくまれに、歯を動かすことで歯の神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 矯正装置が壊れることがあり、修理のために、来院が必要になることがあります。
追加料金に関して
- 患者さんの都合により、アライナーの使用時間が不足し、治療が進まないなどの理由で、ワイヤーでの治療に変更する場合は¥100,000(消費税別)のお支払いが必要です。
- 以下の場合はアライナー製作料と手数料が必要です。
・アライナーを紛失した場合。
・アライナーを使用しない期間があり、アライナーが合わなくなった場合。
・治療計画を患者さん自身の希望で変更する場合。
・後戻りの再治療を行う場合。 - アライナーは、再使用することがあります。破棄してしまった場合の再治療などでアライナーを新しく作り直す場合は、追加費用が必要です。