なぜ虫歯になるの?
虫歯は一回穴になると元に戻らない病気です。
ではどうして穴が開いてしまうのでしょう??
虫歯菌のエサはお砂糖です。歯の表面に残っているお砂糖を食べます。
お砂糖を食べた虫歯菌はネバネバした白いカス(プラークまたは歯垢)と、酸を作ります。
歯の表面はエナメルという身体の組織の中で最も硬い組織で覆われています。しかし、長い時間「酸」にさらされたままでいると徐々にエナメルが溶かされて、そのうち穴になってしまいます。
しかし「虫歯菌」というのは生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には全く存在しません。風邪やインフルエンザと同じですでに菌を持っている人からうつる「感染症」なのです。
ただ虫歯菌が存在するだけでは「虫歯」という病気は発症しません。
虫歯菌が存在する上にお砂糖を飲食する習慣や歯磨きをする習慣の3つが絡み合って初めて発症します。
虫歯菌はどこからやってくるのでしょう??
お口の細菌は唾液に混じっていて唾液を介して虫歯菌は移動します。
唾液は無色透明できれいに見えますが1ml中に1億個もの細菌を含んでいます!!
この唾液が赤ちゃんの食事の際にお箸・スプーンを共有したり、口付けしたり、顔を近づけて会話をするなど、ごくありふれた日常のスキンシップの中で感染の可能性があります。
3つの要素が重なり合う時間や面積をできるだけ少なくすることで虫歯になるリスクを下げることができます。
虫歯になる原因は人それぞれです。それぞれに合った予防法を見つけましょう!
横浜在住 歯科医師 保田紀子