口腔(こうくう)習癖(しゅうへき)とは!?
みなさんは口腔(こうくう)習癖(しゅうへき)という言葉をご存じですか?
これは簡単にいうとお口の中にある癖(くせ)のことで、その中には不正咬合(正しくない歯並びや咬み合わせ)の原因になるものも多くあります。
実際に当院の患者さんの中にも、なんらかの口腔習癖を持つ方は多くいらっしゃいます。せっかく矯正治療をしても、この癖が原因で歯並びが元の状態に戻ってしまうことがあり、注意が必要です。
そこで今回は代表的な口腔習癖をいくつかご紹介します!
吸指癖(きゅうしへき)
指しゃぶりのことで、指を口の中に入れて強く吸う癖です。
2~3歳頃までは生理的なものと考えられますが4~5歳以降も継続している場合は不正咬合の原因になる可能性があり注意が必要です。
歯並びへの悪影響は、上顎前突や開咬になることがあります。
弄唇癖(ろうしんへき)
唇を咬んだり(咬唇癖(きょうしんへき))、吸ったり(吸唇癖(きゅうしんへき))する癖です。
上顎前突や開咬・反対咬合になることがあります。
弄舌癖(ろうぜつへき)
舌を咬んだり(咬舌癖(きょうぜつへき))突き出したり(舌(ぜつ)突出癖(とっしゅつへき))
する癖です。上顎前突や下顎前突、開咬の原因になることがあります。
口呼吸(こうこきゅう)
口で息をする癖です。
本来人間は鼻で息をしていますが、鼻炎やアデノイドなどで正常な鼻呼吸が妨げられると、代わりに口で息をするようになり、これが長期にわたり持続すると、上顎前突や開咬の原因になることがあります。
このような癖も適切なトレーニングを行うことで、改善することができる場合があります。
当院でも歯科衛生士が主体となり、セミナーに参加したり、関連する書籍を読んで、患者様により効果的なトレーニングをご提案できるよう、日々努力を重ねております。
「私は大丈夫かしら?」と疑問や不安を感じた方、遠慮なくスタッフまでご相談下さいね!