顎間ゴム(エラスティック)は夢と魔法の装置?
今回は顎間ゴム(エラスティック)についてのお話をさせていただきたいと思います。
矯正治療においてほとんどの方が避けて通ることのできないこの顎間ゴム(エラスティック)ですが、
「めんどくさい」「人前ではなかなか難しい」、そういう声もちらほらとお聞きします。
私も顎間ゴム(エラスティック)を使っていたことがあるので、お気持ちよ~くわかります!
それでもお願いしているのは、意地悪をしているわけではなく、
使っていただかないときちんと治すことができないからなのです!!
皆様の歯並びをよりよくしたい気持ちからお願いしているということをわかっていただけると嬉しいです。
顎間ゴム(エラスティック)の用途は様々です。
今回は隙間を閉じる際に使う顎間ゴム(エラスティック)の使用法のひとつをご紹介します!
出っ歯を治すために前歯だけを後ろに動かして隙間を閉じたい。
このとき、奥歯から前歯を引っ張ります。
この状態だと前歯も奥歯も動いてしまいます。
ここで顎間ゴム(エラスティック)
を使用すると、奥歯が固定され、
前歯だけが動いて隙間が閉じます。
もしこの場合、顎間ゴム(エラスティック)を使わなければどうなるか…もうおわかりですね?
出っ歯はきれいに治らなくなってしまいます…矯正歯科医としてこんなに悲しいことはありません…
顎間ゴム(エラスティック)の重要性を少しでも理解して頂けたでしょうか??
それでは顎間ゴム(エラスティック)の使用方法についてご説明させていただきます!
1. 使用時間は原則として1日中です。食事と歯磨きの時以外は使用しましょう!
2. ゴムは伸びきってしまうと力が発揮できませんので、最低でも1日1回は新しいものに変えましょう!
3. 間違ったところにかけてしまうと違う歯が動いてしまいますので気を付けましょう!
ゴムは使わなければ、ただのゴムです。
使うことにより、夢と魔法のような効果を引き出せるのです。
皆様の歯並びをよりよくしていくために、ご協力よろしくお願い致します!!