日本製装置
矯正治療はアメリカから日本に伝わって来ました。
歴史と違い、久里浜から黒船でということではなかったのですが、矯正治療がアメリカの影響が強いことは皆さんも御存知でしょう。
世界を一勢している「Made in Japan」ですが、意外にも純日本製の矯正装置は唯一トミー・インターナショナル社製のみしかありません。
その他の会社は、輸入製品もしくは、外資系の会社で、日本の患者さんからのクレームが届かないという、歯がゆさがあります。
先日もこのようなことがありました。「この装置、壊れやすいけど、改良してください」と提案しました。
残念ながら、その言葉は海外には行き届かなかったようです。
そのような装置を私達の大切な患者様に使えるはずがありませんし、その企業の怠慢だと思います。私は唯一の日本製矯正歯科装置制作企業であるトミー・インターナショナルの営業担当者に対し、こちらの要望を伝えました。
「欧米人でなく、日本人に適した装置を発展させること、患者さんの痛みを軽減する装置を開発してください、矯正装置の角をまるめて、口内炎の発生を減らしたい」
その他いろいろ提案しましたが、その全てを聞き入れてもらえました。
しかもそれに納得できず、担当営業者に実際に装置を無理矢理付けて、患者さんの気持ちを伝えました。
これは本当に効果があり、私の提案以上に装置を改良してもらいトミー・インターナショナル社には感謝しています。
私の心の中でプジェクトX主題歌「地上の星」が聞こえました。
大げさに聞こえると思いますが、まさに日本企業の実力を見せつけられた瞬間です。
私は患者さんのクレームも受け付けない企業とは取引しませんし、改善を続ける日本のトミー・インターナショナルの装置を使用しています。